コラム / 基礎知識

下水道料金の仕組みと計算方法を
わかりやすく解説【減免のポイントも】

対象:施設担当者・経営者 テーマ:料金の仕組み・減免の前提知識

「下水道料金ってどうやって計算されているの?」「減免の仕組みがよくわからない」

毎月引き落とされているのに、計算の根拠を正確に把握している担当者は意外と少ないものです。この記事では、下水道料金の計算方法と、減免がどういう仕組みで成立するのかをわかりやすくお伝えします。


下水道料金の計算方法

単価は「1,000Lあたり◯◯円」

下水道料金の単価は、1,000L(=1立方メートル/1m³)あたり◯◯円という形で設定されています。

1立方メートルとは縦・横・高さがそれぞれ1メートルの立方体に入る水の量で、1,000リットルと同じです。家庭や施設の水道メーターも、この「m³(立方メートル)」単位で使用量を記録しています。

単価は市区町村ごとに異なる

下水道料金の単価は全国一律ではなく、市区町村ごとに異なります。地域によって大きな差があるため、自社の単価を正確に把握しておくことが重要です。

単価の確認方法は2つあります。

まずは手元の検針票を確認してみてください。

現在の計算方法:みなし請求

現在の下水道料金は、水道の使用量をそのまま排水量とみなして計算されています。これを「みなし請求」と呼びます。

つまり、蛇口から出た水は100%下水道に流れたとして料金が発生します。実際に排水した量を計測しているわけではありません。


なぜ「みなし請求」が過払いを生むのか

使った水がすべて下水道に流れるなら、みなし請求でも問題ありません。しかし実際には、使用した水の一部は必ず「消失」します。

こうした消失分は下水道に流れていないにもかかわらず、みなし請求では全量に対して料金が発生します。消失が多い施設ほど、実態と請求のズレが大きくなるわけです。


下水減免の仕組み

実際に流れている量を計測して請求してもらう

下水減免とはシンプルに言えば、「みなし請求」から「実測請求」への切り替えです。

排水口に流量計(排水メーター)を設置して、実際に下水道へ流れている量を計測します。この実測データをもとに自治体へ申請し、認められれば実際の排水量に基づいた料金での請求に切り替えてもらえます。

下水減免の仕組み(イメージ):みなし請求と実測請求の違い・削減金額の算出イメージ
図:下水減免の仕組み / 上=現状(みなし請求で全量課金)、下=実測請求(実際に流れた水だけ課金)

削減できる金額のイメージ

たとえば下水道の単価が1m³あたり200円の地域で、月間1,000m³使用している施設を例に考えてみます。

削減シミュレーション(単価200円/m³・使用量1,000m³/月)
現在(みなし請求) 1,000m³ × 200円 = 月20万円
実測の結果、排水量が700m³だった場合 700m³ × 200円 = 月14万円
削減額 ▼ 月6万円 / 年間72万円

実際の削減率は施設の種類や規模によって異なりますが、銭湯・温浴施設では最大40%、工場・クリーニング店では最大30%の削減事例があります。

POINT / まとめ

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